知的・発達・精神障害を抱える方が働きやすいと言われる特例子会社とは

こんにちは ADHDのダイスケです。

知的・発達・精神障害を抱える方が働きやすいと言われる特例子会社とは

私は就労移行支援事業所での職業訓練を経て、特例子会社に入社して、現在働いています。特例子会社で働いてみて、実によかったと思います。

私は発達障害のADHDを抱えるのですが、私のように発達障害を抱える方が無理なく働くにはちょうどいい職場ではないかと思います。では何がよいのか?


知的・発達・精神障害を抱える方が働きやすいと言われている特例子会社とはどのようなものなのか詳しくお伝えします。

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知的・発達・精神障害を抱える方が働きやすいと言われる特例子会社とは

特例子会社とは為に障害者雇用の為に配慮がなされた一定の要件を満たした会社

障害者の法定雇用率

障害者の雇用の促進等に関する法律によって、精神や身体に障害を持つ方の雇用を促進するために設けられた制度です。一般の民間企業は2.0%、国および地方公共団体は2.3%の法定雇用率が定められており、雇用主はその割合で障害者を雇用しなければなりません。

しかし、一般の会社が同一の職場で、健常者に交じって障害を抱える方を雇用しようと思ってもなかなかうまくいきません。何故なら、精神障害や発達障害は目に見えるものではありませんし、特別な配慮が必要だからです。

普通の会社の感覚で企業の倫理を振りかざして「売り上げ伸ばせ」「利益を上げろ」なんていって社員をモーレツに働かせても、精神障害や発達障害を抱える方は、さらにストレスを抱え込んでしまい、仕事に対するモチベーションが上がらないどころか、うつ病がさらに悪化したりして仕事どころではなくなり、会社を長く休まなければならなくなったりします。これでは会社にとっても、社員にとってもおおきな経済的な損失です。

企業の使命として「いかに社員のモチベーションを向上させ、持てる能力を発揮させるか」ですから、この点でも昔ながらの体育会系の企業理念は障害者には通用しません。こんなことをしたらせっかく雇った障害者が逃げてしまいます。

また、障害者と健常者が混じって同じ職場で机を並べて仕事をするのもよくありません。障害を抱える方と健常者とを比べたら仕事の能力も違いますし、そのことが、障害を持つ方に対しての差別につながります。

特例子会社の理念

そこで登場したのが特例子会社制度です。

健常者が働く部門とは別枠で障害者を採用し、障害者だけで別法人を設立します。そして障害を抱える方が持てる能力を最大限に生かせるような配慮と環境を整え厚生労働大臣に認可を申請し、見事に認可が下りればたとえ別法人の子会社であっても、親会社の雇用と「みなされる」のです。これが、特例子会社制度です。

つまり、一定の要件をみなし認可を受けた子会社は、障害者雇用に関しては、親会社の一事業所とみなされ、親会社の障害者雇用率に算定されるのです。ですから、「特例」の子会社なのです。


働く側から見た特例子会社のメリット

特例子会社で働くことは、私が特例子会社で働いてみて分かったことですが何らかの障害を抱える方にとってものすごくメリットがあるような気がします。ポイントをいくつか挙げてみました。

  • 仕事が細分化されている
  • 私が入社した特例子会社では的障害を中心に何らかの障害を持った社員が80人ほど働いています。障害を持った社員がまんべんなく仕事ができるように、特例子会社では仕事がものすごく細分化されています。

    例えばあるデータをパソコンに入力する場合、普通の会社であればで入力するのが普通ですが、特例子会社では、2人一組になって一人は入力するデータを読み上げ、もう一人がパソコンに打ち込みます。

    また、一人の人がパソコンに入力したデータをさらに違う社員が再びチェックする(ダブルチェック)のです。

    このように一つの業務を細分化し、多数いる社員に仕事が行き渡るようにし、一人一人に過度な負担がかからないようにしているのも特例子会社の業務の進め方の特徴と言えます。

  • 細分化した仕事を適材適所に振り分ける
  • 特例子会社では、仕事を細分化したうえで、さらに「この仕事は○○さんが得意だから○○さんにお願いするね」とその業務が得意な人に任せるのです。

    また、入社して年数が経過している社員には、「サブリーダー」として業務の進捗状況を確認したり。後輩の社員にOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)したりします。(仕事を指導する事)

    そうすることによってやりがいを持たせ、仕事へのモチベーションを高めていく事が出来ると思います。

  • 仕事が安定している
  • このように、仕事を細分化して障害を抱える社員一人一人に仕事をまんべんなく仕事ができるようにするにはかなりの仕事量が確保されてていなければなりません。

    特例子会社の場合、ほとんどすべて親会社が大企業です。

    特例子会社は大企業の本社部門で発生する庶務的な業務を請け負っている場合が多いのです。特例子会社での仕事には主に以下のような業務があります。

    • パソコンのデータ入力
    • シュレッダー業務
    • 郵便物やメール便の仕分け
    • ファイリング
    • 書類の整理
    • 清掃

    本社の人たちが行う仕事に比べたら単純な仕事が多いですが、それらすべて本社の人たちが行ったら時間がいくらあっても足りません。それほど大企業の仕事量は膨大なのです。

    会社としては、本社の人たちには、会社の経営の基盤となる営業活動や、商品開発、店舗開発など専門的な知識を持った人ではないと出来ない仕事をしてもらいたいですから。

    比較的単純な庶務的な庶務的業務は特例子会社に任せた方が会社としても効率がいいです。というわけで、特例子会社は本社から「かなりのボリューム」の仕事が舞い込んできます。ですから、特例子会社は仕事がない「空白の時間」が全くない程、仕事に満ち溢れています。(もちろん、ある程度の企業規模ではないと無理ですが)

  • 精神福祉や業務に精通した支援員が必ず配置されている
  • 特例子会社には、「支援員」と呼ばれる精神福祉や業務に精通した社員が必ず配置されています。支援員は障害を抱える社員の能力や短所・長所を分析し、どうすれば仕事がうまくできるようになるか親身になってアドバイスしたり、社員の業務の進捗状況を管理します。

    障害を抱える社員は体調が万全ではなかったり、仕事がうまくいかなかったりしてストレスを抱え込んでしまったりします。そんなときにやさしく、時には厳しくフォローしたりします。

    支援員の仕事は本当に大変だとは思いますが。我々障害を抱える社員は、この支援員の方のおかげで安心して仕事をすることが出来ます。

  • 社員の定着率が高い
  • 私が入社した会社は非常に社員の定着率が高いです。

    設立5年目の歴史の浅い特例子会社ですが、毎年20名前後を雇用し、まだ、誰も自主的に退社したり、解雇されていません。
    それだけ、働きがいがあって社員として居心地がいいのでしょう。

    また、私が働いている特例子会社では、支援員(もちろん健常者)を除き、全て何らかの障害(知的、身体、精神、発達)を抱えていますから、同じ障害者同士、ものすごく仲間意識が高いです。その結果、会社への帰属意識が高いです。

  • 残業がない!
  • 特例子会社で働いてみて何よりも大事だと思ったのが「残業がない」という事です。業務時間はきっかり午前9時から午後5時まで。ほぼ100%定時で帰れます。仕事が終わってからの自分の時間を大切にすることが出来ます。その分、我々の仕事のフォローをする支援員(健常者で正社員)は、朝7時半ごろから会社に来て夜7時ごろまで仕事をしているようです。大変です。

まとめ

以上のように、特例子会社は私のように発達障害はもちろんの事、精神障害、知的障害を抱える方たちにとってとても働きやすい環境です。

私は他の会社の事は分かりませんが、中には特例子会社とは名ばかりのとんでもない会社もあるようです。

これは、以前私が企業実習に行った時の話です。

実習内容が毎日変わる

就労移行事業所で10日間の実習をやらさせて頂く機会を得ました。

実習先はある企業の特例子会社ですが、同じフロアにグループ会社7社が同居しています。今回の実習は、業務の後方支援です。従って、各グループ会社に派遣される形を取ります。実習生によっては、毎日、派遣先と業務内容が変わります。

我々障害を抱えるs実習生は障害者だけで働くのではなく、健常者である一般の社員の方と机を並べて一緒に仕事をしました。

私の業務はPC業務は9日間の日程のうち1日半で、あとは全てPC以外の業務でした。

第2週目は全て、他の社員の方がPC入力した書類のチェック業務です。年末調整の書類のチェックや、新入社員のデータのチェックなどを行いました。

書類のチェックだけでも膨大な作業量です。かなりの人員を確保しないと作業が終わるメドすらつきません。

特例子会社なのに昼食時間以外の休憩なし
知的・発達・精神障害を抱える方が働きやすいと言われる特例子会社とは

年末ということもあり、課内はその業務に忙殺されていて社員の方は休憩も取らずに仕事をしていました。おそらく朝早くから夜遅くまで仕事をしているのでしょう。忙しいムードなので、仕事の合間の休憩を取らせてくださいとなかなか言い出すことが出来ませんでした。

特例子会社なら、障害のある労働者に配慮して、適度な休憩を取らせるのが普通だと思います。今回の実習に参加した実習生は、精神や発達障害を抱えている方たちです。

そんな方々に、昼食時間以外、休憩を与えず午前の10時から12時、午後の1時から5時まで午前中2時間、午後4時間業務をさせ続けるなんてひどいと思いませんか?

健常者である一般社員からは誰も話しかけて来ない

我々障害を抱える実習生に対して偏見があるのか、健常者である一般社員からは誰も話しかけて来ませんでした。やはり偏見があるのでしょうか?とても寂しい思いをしました。

私は、実習期間が終わり、実習先が気に入ったら応募してと言われましたが、結局、なんの配慮もないので応募を辞退しました。

こういう特例子会社も中には存在するようです。こんな会社では働かないようにしましょう。かといって入って見ないと実態は分かりませんから、現在、就活をしている方は、まずは企業実習をしてみて見極めてください。

参考資料 全国の特例子会社一覧

全国の特例子会社一覧
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