目に見えない障害と見える障害 見えない障害のつらさを考える

こんにちは!ADHDのダイスケです。

目に見えない障害と見える障害 見えない障害のつらさを考える

先日、NHKのEテレのバリバラという番組が放送されていましたので見ていました。この番組はいろいろな障害を持った人たちが集まり討論するのです。

そしたら、身体障害の有る方からこんな意見がありました。

精神障害は見た目で障害が分からないから羨ましい

私は、FacebookやTwitterでこのブログを投稿していますが、私のブログの読者の方々は、私のような発達障害の当事者の方やお子様が発達障害、あるいは、うつ病などの精神障害を抱える方が多いです。

そこで、皆さんがこの意見についてどう思われているかフェイスブックでこんな投稿をさせて頂きました。

Eテレで、バリバラが放映されています。

出演されている身体障害のある方から
「精神障害は見た目で障害が分からないから羨ましい」
という意見がでました。

つらいのはお互い様だと思いますが、皆さんはどう思いますか?

そうしましたら多数のご返事を頂きました。申し訳ございませんが、Facebookでコメント頂いた内容をそのまま引用させていただきました。

  • 身体障害の方が羨ましいですよ。見た目普通なのに障害があるだけでひどい扱い受けてます。本当に悲しい。
  • 逆に身体障碍者のように見ためで解らないのでさぼっているとか怠けているとかだらしないとか誤解されやすいので
  • 精神障害や発達障害の人にとって見た目では分かってもらえないというのは、それでつらいですよ。自分はADHDですけど、普通の人が普通にできる事が出来ないので、よく「サボっている」「やる気がない」って言われて心に傷がつきますし。
  • 目や手足とか、体に支障がないと、一見、辛くないのではと思われてしまうみたいですね
  • 企業が求めるのは、外から見て、障害者と分かる人です。一番良いのは、車椅子の人達。
    すぐに障害者と判る。椅子を外して、階段をスロープにすれば良い。
    そして、我が社は『障害者も働き易い会社ですよ』と言うアピールになる。
    透析患者や、ペースメーカーを入れている人は、目に見えないから、アピールにならない。
    そして、最も忌み嫌われるのは、精神障害者。
    『危ない』、『怖い』、『何をするか判らない』これが、現実です。
  • 分からない方が苦しいです。私もうつの時もあったし、本当に色々とありました。

Twitterからも以下のようなコメントが寄せられています。

私が投げかけた問いに対して数多くの方からコメントを頂きました。いろいろな方から頂いたコメントを見ているといろいろなご意見があります。コメントを頂いた方、誠にありがとうございます。

また、Twitterではこんな意見がありました。

発達障害は現時点では先天性の脳の機能障害とされているので、身障者じゃないかとも思うんだけど

あ~なるほど、こんな意見があるんだと目からうろこがでました。確かに発達障害は先天的な脳機能障害ですので、身体障害者といえるかもしれませんね。ただし、外に見えて他の人が分かるか分からないかという問題なんだということですね。

見た目では分からない、分かってもらえない発達障害や精神障害にも、つらさがありますし身体障害にも、辛さがあると思います。

ただ自分の障害しか分からないし、違う障害を持った他の人の苦しみやつらさは分からないと思いますし、分からないのも無理はありません。経験していないのですから。

見た目でわかる障害、分からない障害との違いはありますが、それぞれつらいのは同じです。どちらがいいのか?どちらが羨ましいのかという論議は意味がないと思います。

身体障害のつらさとは?

身体障害を持っている人の苦しみを想像してみましょう。

私は身体障害ではありませんので、そのつらさは分かりません。ただ、見た目では分からない精神障害や発達障害を持っている人の苦しみよりは、そのつらさを想像しやすいと思います。

私がスーパーマーケットに勤めていた時、もうかれこれ17年くらい前になりますが、こんな事がありました。

私が勤務していた店の店長が釣り好きで、夜遅く店が店が終わるので、店を閉めてから社員でみんなで釣りに行こうと誘いました。そして、夜10時ごろ店を閉めて車で出発しました。確か参加したメンバーは5~6人で、行先は千葉の房総半島の一番先の館山だったと思います。

車中泊して、朝早くから漁船でお昼過ぎまで釣りに興じ、その帰りの事でした。帰りの高速道路で事故を起こしてしまったのです。追い抜き車線を走行していて、運転者が疲労により居眠りしてしまって、中央分離帯の壁に接触してそのはずみで車が一回転。3車線を横切り反対側の壁に激突。運転者はなんともなかったが、助手席にいた人がその衝撃で脊髄を損傷。首から下が全く動かなくなってしまったのです。

本当に不運としか言いようがありません。その人はまだ当時30歳くらい。これから先の人生、身体障害者として生きていく事になるのです。自分の体を自分の意志で動かせないのです。これがどんな苦しみなのか、想像を絶するし、本人でないとわかりません。

また、目の見えない視覚障害者の苦しみを想像してみてください。

あたたは目をつぶった状態で町を歩けますか?怖くてとてもじゃないけど無理でしょう。

あと、身体障害のない私にしてみたら逆の感覚なんですが、身体障害のある方からしてみれば、障害があることが他の人に分かってしまうつらさがあるという事です。


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目に見える障害は配慮しやすいし配慮されやすい

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足が動かないので車いすの方はいっぱいいます。でも、人目で「足が不自由なんだな」と分かります。今はまだ十分とは言えませんが、バリアフリー化が進んできています。公共施設なんかで、車いすの方が上の階に行きやすくするためにエレベーターが設置されています。あと、昔はあまりなかったのですが、乗降客の多い主要な駅でもほとんど車いすの人が移動しやすいようにエレベーターが設置されていますし、車いすの人が電車の車両に乗り降りする時は駅員がついて車両とホームの間に板をかけたりします。

目に見えない障害と見える障害 見えない障害のつらさを考える

鉄道会社では、視覚障害者がホームから線路に転落して電車に惹かれてしまう人身事故があまりにも多いため、ホームドアが設置されている駅が増えてきました。まだまだ不十分ではありますが、視覚障害者が安心して駅や電車を利用できる環境が整いつつあると思います。

また、四肢不自由者のための環境整備が、鉄道会社などで進んでいます。

関東の大手私鉄の一つ、京成電鉄が都心と成田空港を結ぶ特急「スカイライナー」で運用しているAE型で従来よりも車いすのスペースを増やすと発表しました。これは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据えてバリアフリー化のさらなる充実を目指したものと言えます。


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目に見えない障害と見える障害 見えない障害のつらさを考える

見た目でわかる障害というのは、発達障害や精神障害の事で、見た目で分かる障害というのはいわゆる身体障害のことです。

私は身体障害の当事者ではありません。発達障害ADHDの当事者です。私と同じように発達障害を持っている方、あるいは、うつ病、統合失調症、睡眠障害、双極性障害などの精神障害がある方は目に見えない障害を持っていることになります。

以下の表は「目に見えない障害」いわゆる精神障害の分類と症状です。

障害分類 症状
アルコール依存症 大量のお酒を長期間飲み続けて、お酒がないといられなくなる状態
うつ病 うつ病は、精神的なストレスや身体的なストレスが積み重なったり、そのほかにも様々な理由から脳の機能障害が起きている状態
解離性障害 解離性障害は、自分が自分であるという感覚が失われている状態
強迫性障害 あることがどうしても頭から離れず、ある行為をしないではいられない、いわゆる強迫観念と強迫行為を繰り返してしまう症状が特徴
睡眠障害 眠れない、眠りが浅い、日中眠くてどうしようもない、睡眠薬なしでは眠れないといった症状
摂食障害 食事をほとんどとらなくなってしまう拒食症、極端に食べ過ぎてしまう過食症の2通りあります
双極性障害(躁うつ病) ハイテンションで活動的な躁状態と、憂うつで無気力なうつ状態を繰り返す
適応障害 ある特定の状況や出来事が、本人とってとても辛く感じられ、気分や行動面に症状が現れるもの
統合失調症 統合失調症は、心や考えがまとまりにくくなってしまう病気 幻覚や幻聴、妄想が主な症状
認知症 脳の機能が低下して記憶や思考への影響がみられる病気
パーソナリティー障害 パーソナリティ障害は、一般的な大多数の人と違う反応や違う行動をすることで本人が悩んでいたり辛い思いをしていたり、また周りが困っているケースに診断される精神疾患
発達障害 健常者の人が普通にできることが出来なかったりする生まれつきの脳の発達の障害によっておこる症状
パニック障害・不安障害 ストレスなどにより動悸やめまい、息苦しさ、吐き気、手足の震えなどの症状が出て生活に支障がでる状態
PTSD 心的外傷後ストレス障害といい、強烈なショック体験や強い精神的ストレスがダメージとなって、その後もずっとその経験に対して強い恐怖を感じるもの
薬物依存症 アルコール依存症同様、薬物依存症とは、大麻・麻薬・シンナーなどの薬物に依存してしまっている状態
性同一性
障害
身体は女性でも気持ちは男性、逆に体は男性でも気持ちは女性、そんな身体とこころの乖離を確信する現象
てんかん 突然意識を失って反応がなくなるなどの「てんかん発作」をくりかえし起こす病気

目に見えない障害がある方は、一見して障害があるようには見えません。私も生まれつき発達障害を持っていましたが、健常者として生きてきました。日常生活や社会生活になんとなく違和感を感じていました。日常生活では大事な物をすぐになくしてしまうとか、全く片付けが出来ないとか極度にだらしがなかったり、社会生活では、人間関係になじめなかったりして勤めていた会社を何度もクビにされたりしました。

結婚していたことがありますが、嫁の家に同居していたため、嫁や義母からは「3歳児よりもひどい」「実の親のしつけがなっていない」とかさんざんひどい事を言われ、発達障害と診断されてから、「自分の身内にこんなのがいるのは恥ずかしい」などと私の人権など全く無視したような暴言を受けました。いまだにこれがトラウマになっています。

私なんかは、他の人からみれば何の障害もない健康な男に見えるでしょう。しかし、発達障害という目に見えない障害を抱えているので、人生苦労の連続でした。

私の知り合いに統合失調症の女性がいます。彼女は「人が何か話をしていると自分が悪口を言われているように聞こえる」というのです。いわゆる幻聴です。それと、現実には存在しない幻聴ですぐに気分が悪くなり、そのせいで、あまり人前に出られず、人ごみを避けてしまうなど社会生活にも影響が出ています。

彼女は一見するとどこにでもいそうな普通の可愛い女性です。それなのに、そんな障害をもっているなんて気の毒に思います。でも、私は統合失調症ではありませんし、その女性が聞こえる幻聴や妄想といったものを身をもって体験したことがありません。したがってそのつらさは私にはわかりません。おそらく本人にしか分からないでしょう。

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