うつ病は治らない病気ではない 見ためでわかりづらい障害のつらさを考える①うつ病

こんにちは!ADHDのダイスケです。

うつ病は治らない病気ではない

「目に見えない障害と見える障害 見えない障害のつらさを考える」に関連した記事を今回もお届けします。

精神障害は見た目で障害が分からないから羨ましい

NHKのEテレのバリバラという番組で身体障害のある方から発せられた言葉です。

目に見えない、目に見えるにかかわらず、それぞれつらさがあると思いますし、比較の対象にはならないのではないかと思います。私の意見として目に見えない。目に見えるにかかわらず、いろいろな障害に苦しむ方に目を背けないで、理解することが一番大切なのではないかと思います。

しかし、目に見えない障害を抱えている方の方が、見た目で分からない分、そのつらさは他の人には伝わりにくいのではないでしょうか?

スポンサードリンク



うつ病は治らない病気ではない 見た目で分かりづらい障害のつらさを考える①うつ病

うつ病による社会的損失は莫大

目に見えない障害、あるいは分かりづらい障害には様々な分類があります。双極性障害(躁うつ病)、うつ病、統合失調症、解離性障害などいろいろありますが、今回はうつ病について、そのつらさについて考えたいと思います。

なお、私はうつ病の当事者というわけではありませんが、うつ病に苦しむ当事者の方を数多く見てきました。彼らから、うつ病によってどんなに苦しんできたかよく話を伺いました。

就労移行事業所で職業訓練を受けていた時も、うつ病の人がいて、せっかく就労移行事業所に入所してもうつ病による体調不良で訓練に来れなくて欠席したり、私が現在通っている特例子会社でも、うつ病の人がいて、せっかく入社したのに仕事によるストレスでうつ病が再発して半年で退職してしまいました。

うつ病に悩んでいる方が増えています。うつ病になってしまうと、何事にもやる気が起きなくなり、頭痛、吐き気、だるさ、憂鬱感、起き上がって活動するのもしんどくなり、ひどくなると自殺企図まで思いつめるようになります。

うつ病になる人はまじめで有能な人が多く、うつ病になると、仕事ができなくなるだけでなく、日常生活でも行が制限されます。

うつ病はもはや社会問題です。うつ病による社会的損失は莫大なものです。

当事者でもないのに偉そうにうつ病についての記事なんか書くなとご批判されるかもしれませんが、少しでも見えない障害についての理解を深めて頂こうと思いましてこの記事を書いています。

今回の投稿ではうつ病が増えてしまった社会的原因と鬱病を克服するためにはどうしたらいいのかを書いていきたいと思います。

といっても、私自身うつ病ではありません。ADHDによるストレスで人間不信になりうつ病になりかけたことはあります。どんな人でもうつ病になる可能性があり、決して他人事ではありません。

明日は我が身です。ちなみに、自分自身がうつ病になるかもわかりませんし、自分の家族がうつ病になるかもしれません。

あと、忘れてはならないのが、うつ病の人は「怠けている」「努力が足りない」とよく言われるのだそうです。これも、うつ病に対する無知や偏見があるからこそ言われるのであって、うつ病に苦しむ人は決して怠けているわけではありません。気力が湧かず、何をするにもおっくうになるうつ病は、他の人から見ればそう見えるかもしれません。しかし、そうではありません。偏見や差別をなくすためにも、うつ病の知識をきちんと身に着けてほしいと思います。

スポンサーリンク

うつ病のつらさ うつ病とはこんな病気

うつ病は治らない病気ではない うつ病は治らない病気ではない

うつ病とは、精神的な疲労が蓄積して心が力を失った状態です。

私には彼女がいましたが彼女のうつ病が原因で別れてしまいました。本人の話によれば彼女は以前音楽業界で有能な制作進行を担当していたそうです。

彼女は健常者でごく普通の女性でした。以前はバリバリ働いていましたが、オーバーワークのためにパニック障害になり、それ以来ずっと不眠症です。不眠症がストレスになり、ついにうつ病を発症してしまいました。

彼女がよく口にしていたのが「昔の自分に戻りたい」です。つまり今の自分を自己否定しているわけです。そして、「こんなんでちゃんと働けるのかな」と言っています。

彼女がうつ病を発症してからというもの、何事もかったるくて何かをすることもめんどくさい、気力が湧かないのだそうです。そして毎日寝て過ごし、動けないそうです。そして、夜になると不眠症のため、寝付けず強力な睡眠薬を一度に10錠ぐらい飲んでやっと眠れるのだそうです。それだけ薬を飲んでも全く眠れない事もあるそうです。

私がラインなどで「大丈夫か」などとメッセージを送ってもそれに応える事すらかったるくて難しいみたいで、彼女の方から「あなたがしつこいからもう連絡しないでくれ」と言われて別れました。

うつ病というのは、それくらい人が生きていくエネルギーを奪うものなんです。

うつ病の症状 チェック

下の表の当てはまるものにクリックもしくはタップして下さい。そして、最後の「診断」というボタンをクリックしてください。あなたがうつ病の可能性があるのか、心配ないのかがチェックできます。

番号 質問 チェック
1 抑うつ気分

憂鬱、気が滅入る。気持ちが落ち込む。誰とも会いたくない。イライラする。寂しい。不安

2 食欲の変化

何を食べてもおいしくない。食欲がなくなった。体重が1カ月で5%以上減った。

3 興味の喪失

何をしても面白くない。趣味をしても楽しくない。異性に興味がなくなった。性欲が無くなった

4 睡眠障害

寝つきが悪い。夜中に何度も目が覚める。早朝に目が覚めてその後はねむれない。一日中寝ている

5 不安・焦燥

落ち着きがない。無意味な動作を繰り返す。動作が鈍くなる。会話がうまくできない。声が小さくなる

6 意欲の低下・疲労感・倦怠感

何をする気にもならない。気力を振り絞ってもすぐにやる気が失せる。何もしないのにすぐに疲れる。単純な事をするのに時間がかかる

7 罪責感・無価値観

失敗は自分の責任だと感じる。自分は価値のない人間だと思う。自分は失格者だ。生きていても意味はないと思う。

8 思考力や決断力の低下

考えがまとまらない。集中できない。決断できない

9 自殺念慮・自殺企図

自分はこの世にいない方がいいと考える。どのような方法で死のうかと考える。自分が生きていることで人に迷惑をかけると考えるようになる


以上の9つの項目のうち、1か2を含んで5つ以上の症状が2週間以上ほとんど毎日現れている場合、うつ病の可能性があります。

出典 ズバリわかる!うつを治す本 平安良雄著 PHP文庫

うつ病はだれでもなる可能性がある だれがなってもおかしくない 他人事ではない

うつ病は、人間関係のトラブル、過労、貧困、失業など精神状態への負荷とストレスによってそれが蓄積されて怒るいわば「心の風邪」です。したがってうつ病は、昨日まで元気に働いていた人でも、誰でもかかる可能性のある病気です。

発達障害の2次障害としておこるうつ病

私のように発達障害を抱えている人の場合、2次障害としてうつ病が起こりやすくなります。

発達障害を抱えている方は、私もそうでしたが、子供の時から、周りの大人からの評価が低いのです。親をはじめとする周りの大人は常識的な社会的行動を子供にも求めます。いわゆる「いい子」です。「いい子」であることで子供ながらに親や学校の先生などからいい評価を得られます。

発達障害を抱えている子供というのは、電車の中とか人が大勢集まる場所でも勝手にして動き回ったり騒いだりしてとにかく落ち着きがありませんし、勉強にしてみても、本当に自分に興味のある科目しか勉強しません。親や学校の先生からの評価は当然悪いです。

おとなになって社会に出て働いても、コミュニケーションに問題があったり、焦って行動してミスをしまくったり、計画性がなくやりやすかったり好きなものを先にやり重要な事を先延ばしして後になって慌ててやるといった事が頻発します。発達障害の行動特性は、周囲の人からなかなか理解してもらえず、常に周囲の人から非難・叱責の対象となります。その結果、無気力感や、自己肯定感の否定や自尊感情が保てなくなります。

その結果、普通の人(健常者)よりもうつ病になるリスクが高いです。

うつ病の原因・身体的なメカニズム・脳と体の関係

私は、図書館に行ってうつ病に関する本を読んで勉強してまいりました。よく調べてみるとうつ病は脳と密接な関係にあるという事が分かりました。

勉強したことをまとめました。

うつ病の発生メカニズムは脳と密接な関係があります。

脳には、人間が人間らしい活動ができるもっとも重要な、物事を判断したり、学習したり、意図する高次機能を司る大脳皮質と悲しい、うれしい、怒りなど本能的な行動や心身的なバランスを保つ大脳辺縁系があります。

さらに、視床下部と呼ばれる体や精神状態をコントロールするホルモンや自律神経の中枢があります。

大脳辺縁系は、もっと詳しく言いますと、睡眠欲、行動意欲、性欲、食欲、情緒、喜怒哀楽、睡眠のコントロールを司っており、自律神経活動にも関わっています。

大脳辺縁系は、扁桃核、海馬、帯状回、中隔核という部位があり、それぞれ役割があります。


皮質/辺縁系・部位名  役割
皮質 前帯状皮質 血圧、心拍数、報酬予測、意思決定、共感、情動といった認知機能に関与。
大脳辺縁系   帯状回 呼吸器の調節、意思決定、共感、感情による記憶に関与。
扁桃体 恐怖感、不安、悲しみ、喜び、直観力、痛み、記憶、価値判断、情動の処理、交感神経に関与
海馬 目、耳、鼻からの短期的記憶や情報の制御。恐怖・攻撃・性行動・快楽反応にも関与。
海馬傍回  自然や都市風景など場所の画像のような地理的な風景の記憶や顔の認識に関与。
 側坐核   快感を司っています。(GABAの産生が最も主要)

視床下部とは?ストレスとの関係

視床下部は、自律神経、食欲、睡眠、体温調整、ホルモン、性的活動の中枢です。

外的環境の変化などストレスを受けるとまず大脳皮質が情報を処理し大脳辺縁系を通じて、視床下部に伝達されます。
視床下部では、体の現在の状況を分析して、自律神経やホルモンバランスを調整して体を均衡に保とうとします。


例えば、人間が起きて活動しようとするとき、心拍数や血流量を増え、体温も上がります。これは自律神経の交感神経 が作用しているのです。

また、寝ようとするときや好きな音楽を聴いたりするときは、自律神経の副交感神経が作用して心拍数を下げたり、体をリラックスできるように働きかけます。

過剰なストレスに晒されるとどうなるか?

耐えられるぐらいの適度なストレスなら問題はありません。視床下部が自律神経に働きかけ、ノルアドレナリンやアドレナリン、セトロニン等の神経伝達物質を駆使して体や精神を適度な状態に戻してくれます。

ところが、耐えられないくらいの過剰なストレスに長時間晒されると、視床下部の働き(機能)が狂ってきて神経伝達物質の過不足が起こってきます。そして、下の図のような心身の状態になってしまいます。

神経伝達物質の名称  役割 不足 過剰
ドーパミン 向上心 
モチベーション
記憶 
学習能力 
運動能力
向上心
モチベーションの低下
意欲や関心の低下 
性欲の低下
統合失調症 
ギャンブル依存 
過食症
ノルアドレナリン 怒りや不安の反応 気力の低下 
関心の低下 
抑うつ状態
イライラしやすい 
怒りっぽい
キレやすい 
そう状態
セトロニン 精神を安定させる ボーとする
うつ状態になる
パニックを起こしやすい
精神不安定
発汗
発熱

うつ病の自覚症状による自己評価

次に自覚症状によるチェックです。以下の18項目のうち、12項目で「はい」があるとうつ病が疑われます。

番号 質問 チェック
1 気分が沈んで憂鬱だ

2 些細な事で泣いたり泣きたくなってくる
3 夜眠れなくなる
4 朝がいちばん気分が悪い
5 食欲がない
6 最近痩せてきた
7 なんとなく疲れる
8 落ち着かない。じっとしていられない
9 イライラしてしまう
10 気持ちがモヤモヤする
11 性欲がなくなった。異性に興味がなくなった
12 なれているはずの仕事がいつもの通りうまくできない
13 物事を決めるのに迷う
14 生活に張り合いがない
15 自分は役に立たない人間だと思う
16 今の生活に満足できない
17 将来に希望が持てない
18 自分がいない方が世の中の為になると思う

うつ病は治らない病気ではない

うつ病は決して治らない病気ではありません。適切な対応と治療をすれば必ず良くなります。

うつ病を克服するには時間がかかりますが、以下のポイントがあります。

  1. とにかくマイナス思考にならない
  2. 感情を抑圧しすぎない
  3. ストレッチなどで筋肉を軽くほぐして血流をよくする。
  4. 昼間に起きて必ず太陽の光を浴びるようにする
  5. 焦らない
  6. 自分の思い通りにならなくても自分を責めない
  7. 自分に自信をつける
  8. 他の人の自分への評価を気にしない
  9. うつ病の克服にはとにかく休息が大事

うつ病の自覚症状が出たら、とにかく精神科にかかることが大切です。そこで抗うつ剤を処方されますので、毎日規則正しく服用することです。無理をせずとにかく休む事も大事だと思います。

まとめ

うつ病などの精神障害は見た目では分かりません。見た目で分からない精神障害はどんなに辛いか、本人ではないとわかりません。私はうつ病の当事者ではありませんが、発達障害ADHDの特性で仕事を何度もクビになりそのたびに、「自分は生きて生きても仕方のない人間だ」「なんの役に立たない人間だから死にたい」などと思い、何事も手に就かない状態が続いたことがありました。

まさにうつ病の一歩手前の状態でした。

しかし、生来の楽観的な性格がうつ病に至るのを防いでくれました。ですから、うつ病になった事はありませんが、気持ちなら少しは分かります。

この記事では、自分の経験やうつ病に悩む私の周りの人達の話を聞いて、まとめました。微力ながら、「目に見えない障害」とはどれほどつらいものなのかを皆さんに分かっていただけるようこれからも記事を書いていこうと思います。

スポンサーリンク
スポンサードリンク



スポンサードリンク



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサードリンク