新型うつが増えている。仕事は× 遊びはOK!理解されない理由とは? | よりよく生きるためにADHDと上手に付き合い幸せになる方法

新型うつが増えている。仕事は× 遊びはOK!理解されない理由とは?

こんにちは!ADHDのダイスケです。

仕事に追われる上司そっちのけで、休職届けを出す。

会社の労働環境に変化が生じ、従来型の年功序列や終身雇用から成果主義に雇用体型が代わってきて、どんどん厳しさを増す日本の社会。

リストラで人数が減って、社員一人当たりの労働負担が増えているにもかかわらず、平気で「私、うつになりましたので休職します。」と申請してくる若い社員が増えているそうです。

こうして休暇を取り、自分の趣味に没頭したり、旅行に出かけたりします。

従来のうつとは区別して考える必要があると思います。

※ この記事は決して新型うつ病に対して「新型うつは楽をしている。」という誤った認識を与えようとするものではありません。

うつ 楽だ。俺もうつ病にりたいよ

上司の嘆き

休職したのは、ただ単に仕事が嫌なだけなんだろう。うつ病になりましたって言えば会社休めるし。

生意気にも、休んで旅行になんか行ってきやがる。旅行から帰ってきたら、元気いっぱいだ!

こっちは人が少ないってのに、死に物狂いで働いてっるってのに、休めやしない。全く、都合いいったらありゃしないぜ

こんな上司の嘆きが聞こえてきそうです。

うつがどれだけつらいのか分からないくせに・・・・・

新型うつと呼ばれる症状が増えています。

新型うつは仕事や学校など社会的に行わなければならない事に対して抑うつ症状を示しますが、遊びなど自分の好きな事に対しては抑うつ症状を示すことなく、むしろ元気になります。

会社に行くとつらいし、怒られるから行きたくない!と思うのでそれが心理的ストレスになります。

会社に行くのが嫌で体が鉛のように重たくなる

たとえば、職場に行くのが嫌でたまらなくて、その拒絶感や仕事をすることへのストレスから、体が鉛のように重くなり動けなくなることはありませんか?

親や配偶者から、「なにやってんの?さっさと会社に行きなさい!!!」と怒鳴られても、会社に行く気が出なくて、会社に「体調不良で休みます」って言って休んでしまう。

「仕事が早く終わらないかな」と時計ばかり見る

または、鉛のように重くなった心と体を引きずりながら、やっと会社にたどり着いたと思っても、仕事に対する意欲は湧かず、「早く帰りたいな」と仕事そっちのけで時計ばかり見ている。

そして、「あ~、あれからまだ10分しかたっていない」「はやく帰りたい」

こんな調子だから、仕事に対して全く集中力が全くなく、ミスばかりしてしまいます。仕事に対して上の空。

「仕事が終わってどこで何をして遊ぼうか」とばっかり考えています。

新型うつ病は、特に発達障害に多い

新型うつはADHDやアスペルガー症候群といった発達障害を抱える方に多いと言われます。

以下はADHDである私の事例です。

要するに、仕事の時間中にやらなければならない仕事の他に、どうでもいいようなことも考えてしまい、本来のやらなければならない仕事の方に気力や集中力を向けることができなくて、不注意になりミスばかり起こします。

毎日、こんな調子ですから、当然、上司には目を付けられます。

会社に行くと上司に要注意人物として目を付けられている私は、怒られたり怒鳴られたりすることが分かっていますから、ますます会社に行きたくなくなります。

ADHDの「一つの事に集中できない」アスペルガー症候群の「空気を読めない」といった特性から、せっかく企業に入社できても、孤立してしまう事が多く、それが原因でストレスを抱えてしまうのが遠因だと思います。

発達障害の中でも自閉症スペクトラムに多い

自閉症4スペクトラム障害の患者は、コミュニケーションが苦手で臨機応変な対応がとれないため、職場で不適応を起こしやすく、抑うつ状態に陥りがちです。しかし、その一方で週末は好きな趣味に没頭して元気であるということが起こりえます。なぜなら、自閉症スペクトラムは、興味・関心を示す対象が非常に限定されますが、没頭の深さが非常に深いのです。


新型うつは理解されにくい

なかなか、会社にいけなくてグダグダしていると、親から、「甘えてんじゃねえよ」と言われてしまいます。

うつ病を全く理解しようとしていないのです。

会社にも、自分が鬱である事をカミングアウトすると、会社を休まれてしまうとか、面倒だ、と判断され、そんな人間は必要ないと解雇される危険性がたかいのです。

そのように、うつ病を理解しようとする環境ではないため、ますますカミングアウトしずらくなり、我慢するしかありません。
そうなるとますますうつ病の症状がひどくなります。悪循環です。

そのくせ、仕事から解放されるとたちまち元気になります。

そのため、周りの人から見れば、「ただのわがまま」「サボり」「甘え」などとしか映りません。

しかし、本人からしてみれば、「仕事がつらい。上司が自分に対して目を付けているのが分かっているから、仕事に行けばどうせ怒られるのが分かっているから行きたくない。」のです。非常に苦しいのです。


新型うつは立派なうつ病である

実は、この「新型うつ」というのは、医学用語ではなく、正式には「非定型うつ」というのだそうです。

まぎれもなくうつ病の一つの種類であり、決してサボりとか甘えではありません。

その人の気分によって症状が大きく変わるため、「気分反応性」といいます。

その人の気分というのは、仕事は嫌だけど遊びは楽しいという事です。そのような意識が極限までいくと、仕事に対して極端な拒絶反応を起こして、まるで体が鉛のように重くなったり、会社に行っても、仕事に集中できません。これは、私にも経験があります。

もしかして、仕事が楽しくてしょうがないという人は、この非定型うつという病気には無縁なのかもしれません。

従来型のうつ

私が通っている就労移行事業所にうつ病を患ってる方がかなりいらして、よく話を聞きますが、彼らが皆、いうのが「かったるい」です。

つまり、仕事に行くのも、「かったるい」、家にいて日常生活をするのも「かったるい」そうです。
仕事はもちろん、日常生活で、食事も、趣味も、起き上がるのさえ、苦痛なのだそうです。

そして、一旦、うつ病を発症してしまうと、脳内の情報伝達の仕組みに変化が生じてしまい、慢性的なうつ病となり、下手をしたら一生付き合っていかなければなりません。

うつの症状が良くなったり、悪くなったりの繰り返しです。

従来型うつと新型(非定型)うつの比較

従来型うつは、仕事でも家にいるときも関係なくほぼ1日中、何をしても楽しくなく、抑うつ状態が続きます。この状態が少なくて1週間、長くて1年続きます。人によってはもっと長いかもしれません。しかし、非定型うつは、仕事などのその人にとって嫌な事に関わるときだけ抑うつ状態になり、その人にとって楽しいことは、たちまち機運が晴れ、症状がなくなります。そこが、従来型うつとの大きな違いです。

非定型うつの原因 報酬系とドーパミンとの関係

このように、嫌な事に対して抑うつ症状が出てしまい、好きな事に対して気分が晴れる定型うつは、実は報酬系 に深い関係がるそうです。

お金に関することはもちろんですが、「今度の休みには何をしよう」と考えてドキドキワクワクするのも報酬系の働きによりものです。

何か、ドキドキワクワクするようなことを考えるとき、脳内からトーパミンという快楽物質が分泌されるそうです。その楽しい事を現在進行中の時は、ドーパミンの分泌がMAXです。

でも、楽しいことはそう長くは続きません。

つかの間のお楽しみのお時間があっという間に終わり、今度は嫌~なお仕事です。お仕事になると、頭の中では、神経伝達物質のノルアドレナリンとアドレナリンのバランスが崩れ,抑うつ状態になります。

神経伝達物質の名称  役割 不足 過剰
ドーパミン 向上心 
モチベーション
記憶 
学習能力 
運動能力
向上心
モチベーションの低下
意欲や関心の低下 
性欲の低下
統合失調症 
ギャンブル依存 
過食症
ノルアドレナリン 怒りや不安の反応 気力の低下 
関心の低下 
抑うつ状態
イライラしやすい 
怒りっぽい
キレやすい 
そう状態
セトロニン 精神を安定させる ボーとする
うつ状態になる
パニックを起こしやすい
精神不安定
発汗
発熱
一部では病気(うつ病ではない)という説もある

職場ではうつになるが自宅では元気という症状の状況依存性、うつに陥った責任を自分よりも会社や上司に帰するという他責任、休職を深刻に捉えていないという病者意識の希薄性を示す若年者の軽症抑うつ状態です。

参考サイト

現代型(新型)うつ病」について

まとめ

新型(非定型)うつ病の方が急増していますが、その背景として次のような事があげられます。

  • 発達障害(特にADHDや自閉症スペクトラムの二次障害の増加
  • 機能不全家族で育ったアダルトチルドレンの増加
  • 社会情勢の変化で増えた若者のストレス耐性の減少

現在の日本の社会は、旧来の年功序列・終身雇用制度が事実上崩壊し、成果主義の雇用体系になりつつあります。「会社に入れば定年までもう安心、一生会社が面倒みてくれる」というのはもう昔の話で、今は、仕事で成果を残さなければたちまち首です。

常に物凄く緊張して仕事に臨まなくてはなりません。これではストレスが溜まります。

昔に比べて若者のストレス耐性が低くなったと言われても仕方がありません。

また、そういう環境で育った若者が成長して家庭を持った時、ストレスから子供を虐待したり、アルコール依存になってしまい、機能不全家庭になってしまいます。(全員がそうではありませんが)

機能不全家族で育った子供は、虐待されたなどの体験が心理的外傷 (PTSD=トラウマ)となって残り、対人関係が苦手、完璧主義、ストレス耐性の低さ、自己責任感が乏しく他人のせいにする、共依存性が強いといったアダルトチルドレンを増加させていることが背景として考えられます。