乳幼児から分かる自閉症のサインと保護者の対処の仕方②

自閉症とは何か 乳幼児からの自閉症のサインと保護者の対処の方法②

乳幼児からの自閉症のサイン

乳幼児から分かる自閉症のサインと保護者の対処の仕方②

乳幼児から分かる自閉症のサインと保護者の対処の仕方②

私は、自閉症や自閉症スペクトラム障害について決して他人事ではなく、図書館に行きいろいろ調べてきた。

その結果、自閉症についていろいろな知識を得ることが出来た。目からうろこの話だった。結論として以下の通りである。

自閉症には幼少期から発するサインがあり、保護者はそれを決して見逃さない事が重要である。

自閉症のサイン

  1. 1人が好きな手のかからない赤ちゃん
  2. 自閉症の赤ちゃんは一番好きなはずのお母さんに対しても愛着を示すことはない。普通の赤ちゃんなら、だれかがそばによるだけで喜びほほ笑んだりする。これを愛着行動というが、自分の顔を覗き込んでいる人の顔をじっと覗き込んでその人の表情を観察しているのだ。それで相手が自分に好意を持っているか表情から察知する。


      

    しかし、自閉症の赤ちゃんにはそれがあまりみられない。たとえおかあさんが来ても、嬉しそうにほほ笑むことはなく常に無表情で、おかあさんがいなくなってもさびしいと泣くこともない。要するに自分の一番愛すべき親を含め周りの人に対する愛着が普通の赤ちゃんに比べて少ないという事である。

    ミルクが欲しい、おむつが濡れたから取り換えてほしいといって泣いて自分の気持ちを表すこともない。だから。自閉症の子はあまり手がかからないのである。この段階では子育てをする親の方は楽であるが。

  3. 人とあまりコミュニケーションをとろうとしない
  4. 自閉症の子供は親であれ、他人であれ、人に関心がない。だから人から声をかけられても反応がない。親の顔を伺ったり視線を気にしたりすることはない。

  5. 言葉の理解が遅く、会話が難しい
  6. 自閉症のある子どもは言葉の理解が遅い。3歳になっても4歳になってもしゃべれない。自分から話そうとしない。原因として考えられるのは、人に興味がなくかかわろうとしない事である。

    普通の子供は身近な人が発する声のトーンや抑揚から相手が自分に何を伝えようとしているのかを敏感に察し、理解しようとする。しかし、自閉症の子はそもそも人とコミュニケーションを取りたいという欲求がないため、その手段である「言葉」を覚えたいという欲求もない。

  7. 音や光などに過剰に反応する
  8. 自閉症の子供は聴覚や視覚、触覚など感覚がとても敏感で、普通の子にとって何でもない刺激が不快になったり、逆に普通の子が不快になるような刺激が自閉症の子にとって何でもなかったりする

      

  9. 同じ行動を繰り返す
  10. 一つの動作にこだわり、それを果てしなく繰りかえす。これを常同行動という。

    例として同じ場所を行ったり来たりする。上半身を前後に揺らす。マットでジャンプを繰り返す。なぜ、常同行動を繰り返すかというと、不安や緊張が高まっている時に、緊張を和らげるからである。

  11. 味やにおいに対するこだわりがある
  12. 偏食が多いのも自閉症児の特色である。それも「ピーマンがだめ」「ニンジンが嫌い」といったていどのものではなく、あるメーカーの作ったお菓子しか食べないといった極端なものである。

    慣れ親しんだ味へのこだわり、不慣れな味への警戒心がある。

  13. 変化についていけない
  14. 自閉症児にとって変化は最大の敵である。自分の周囲に何か変化が起きると不安や動揺が起きる。例えば家の中の家具の配置が少し変わっただけでも、自閉症児にとって大きな不安をもたらし、パニック状態もしくは自尊行為に及ぶ場合がある。

  15. 曖昧な言葉が理解できない
  16. 自閉症児はあいまいな言葉は理解できない。具体的に指示をしなければ、何をどうしたらよいか分からない。普通の子なら、学校の授業の合間の休み時間になると自ら遊びを考え、喜んで休み時間を楽しもうとするが、自閉症児にとって休み時間は何をどう過ごせば良いのかわからないので苦痛で地獄の時間である。

  17. 相手の気持ちや立場を想像できない
  18. 自閉症児は目に見えないものを想像したり、人の気持ちを察したりすることが出来ない。自閉症児は生まれつき人への関心がない。そのため人の表情を読んだり気持ちを察したりすることが出来ないのである。
    自閉症児は他人とどう接したらいいかわからないので、他の人の言葉や表情から、その人の気持ちを送付致します。想像することが出来ないのである。その場に合わない見当はずれの行動をしてしまう。

  19. 突然パニックになる。
  20. 自閉症児は、何か気に入らない事があるといきなり大声を出したり、泣き出したり、かんしゃくを起こしたりする。

       

乳幼児から分かる自閉症のサインと保護者の対処の仕方②

 

自閉症のサインを見逃すな

以上の項目に挙げられている症状に当てはまる場合、自閉症のサインである可能性が高い。症状をよく理解することがなによりも大切である。そしてよく理解したうえで子供の持てる個性を伸ばすような教育をして頂きたい。

自閉症児あるいは自閉症の兆候のある子どもへの接し方であるが具体的に言うと次のとおりである。

  • 言葉が分からない時は絵や写真で示す。
  • 注意する時はなるべく穏やかにする。決していう事を聞かないからと言って怒鳴ったりしてはいけない。
  • うまくできたときは褒めてあげる
  • 問題行動は許容範囲を決めておく
  • 言葉が通じない、文化が違う外国人と接するつもりで。

自閉症児、あるいは自閉症の兆候のある子どもというのは、なかなかこちらのいう事が伝わらず、イライラすることが多い。大人の発達障害である私の父親に対して、母は今でも、注意した事が分からず、何べんも同じことをしてしまう父に対してきつく当たり、いつも怒鳴っている。

こういう対応が一番よくないと思う。

私もおやじの遺伝子を受け継いでいるので、ごく軽い広範性発達障害を持っている。コミュニケーションの面ではおやじのようにひどくはないが、相手の気持ちを想像できない一面があり、現在はそのような事はないが、若い時はアルバイトを自分の都合で勝手に無断欠勤したりしていた。

当然、自分勝手な行動で許されることではないが、当時の自分には、それが正しいと思っていた。それを頭ごなしに怒鳴られると自分がなぜ怒られなければならないかが分かっていないので、ますます意固地になる。悪循環である。

まとめ 自閉症は自分の世界にとじこもる病気ではない。保護者が適切な対応をとれば、個性豊かに育つ可能性がある

自閉症は先天的な脳の機能障害のため、人と接したり、人に対しての愛着を妨げてしまう障害である。決して自分の世界に閉じこもる病気ではない。

人と接したいという欲求がないため、そのコミュニケーションの手段である言葉を理解しようとする欲求もない。だから、程度の差こそあれ、自閉症児は言葉を理解しにくいのだ。

こう考えれば、私の父の不可解な行動にも納得できる。言葉を理解できないのかと。

だが、自閉症児には、「こだわり」という武器がある。コミュニケーションが苦手でも好きなもの、興味のあるものにたいしては驚くほど集中する特性がある。

コンピュータープログラマー、システムエンジニアなどITの仕事は高機能自閉症の人が多いそうである。「こだわり」を磨けばそういった職業で大成する可能性がある。

そのためにも、自閉症のサインになるべく早く気づいて適切な対処をすることが大事である。

自閉症児の個性を伸ばす方法として「療育」と「ソーシャルスキルトレーニング」がある。これについては後程記事にしたいと思うが、何も対処せずにそのまま大人になってしまったわが父のようなひどい症状にはならずに、よりよい個性を延ばせるようにはなると思う。

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