障害者雇用 障害者の能力と雇用現場の現実 ミスマッチをどう改善するか | よりよく生きるためにADHDと上手に付き合い幸せになる方法

障害者雇用 障害者の能力と雇用現場の現実 ミスマッチをどう改善するか

こんにちは!ADHDのダイスケです。

障害者がをキャリアアップを勝ち取るためには出来る事をコツコツやろう

能力と雇用のアンバランスに苦しむのは発達障害者だけではない

前回の記事で、発達障害当事者である僕が「発達障碍者を障害者枠で限定した業務に縛り付けるな 差別ではないのか?」という記事を書きました。

確かに、僕が障害者として今の特例子会社に勤務していて毎日やっている仕事は単純なものが多いのが事実です。

前回の記事にも書きましたが、現在僕が行っている業務内容は次の通りです。

  • データ入力
  • シュレッダー
  • 不要でシュレッダーにかける書類と保管する必要のある書類の仕分け
  • 販促物の作成(ラミネート加工や裁断機で販促物の不要な部分のカット)(簡単な軽作業)
  • グループ企業への郵便物や宅配便の仕分けと受付
  • 封入業務

このような単純な業務を毎日やっていて、いい加減飽きてきました。

はっきり言って誰でも出来るような仕事です。毎日、同じような作業の繰り返しで、そこにはスキルアップの要素もありません。マニュアルに従って業務をこなしていけばいいのです。

こんなんじゃ、仕事に対してやりがいを求めている人にとって、障害者枠で働く事は実に退屈で物足りないものではないと感じてしまうのではないかと思います。

また、僕のように発達障害のある人だけではなく、うつ病などの精神疾患に苦しんでいる人が治療や休養によって働けるようになった人が職場に復帰しようとする際に障害者枠を選択した場合、能力と業務のアンバランスに苦しむ場合があると思います。

僕は、今の特例子会社に就職する前に就労移行支援事業所で職業訓練を受けてきましたが、そこには発達障害者だけではなくうつ病や統合失調症などに苦しむ人も職業訓練を受けていました。

彼らは総じて能力が高くい人が多いですね。

ある訓練生の男性の方は、長らくシステムエンジニア(SE)で活躍していたのですが、持ち前の責任感の強さから大きなプロジェクトを任されてオーバーワークになり、精神不安定になりうつ病を発症し、仕事ができなくなり休職を経て退職しました。

彼は僕のような凡人がとてもできないような難しいパソコンのプログラミングなども出来るし、エクセルなんてお手の物。マクロやVBAまでばっちりです。

こんな人が単純な業務が多い障害者雇用を選んだらどうなることになるのでしょうか?

その方も無理のない働き方を目指して障害者枠で働く事を希望されていました。

以上の事を踏まえて前の記事で僕はこんな提言をしました。

障害者枠を設けている企業への提言として、単純な作業だけではなく、もっと働く人の特性に沿った幅広い仕事を用意してもらいたいと思う。そうしないと発達障害のある人が本来持っているポテンシャルを発揮できないと思う。

そのためにも、もっと障害の事を勉強してもらいたいと思う。障害者の特性は一人一人違う。障害を持つ社員に一律同じ仕事をさせていたら、特性に合わない業務も出てるし、仕事が合わないと離職する者も出てくるだろう。

障害を持つ者への障害を理由とした差別的取扱も絶対にして欲しくないが、「障害者」だから○○は出来ないという偏見や差別で障害者を「障害者枠」という限られた枠で簡単な仕事に縛り付けるのはやめて頂きたい。それこそ差別なのではないか?

障害者枠は「配慮が行き届いている会社」と「全く配慮がない会社」に二分される

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障害者雇用は人員不足が生じたときに、障害のある人健常者に交じって業務を行う「一般企業の障害者枠」と僕が勤めている会社のように、障害を持っている人をメインに採用し、業務を管理する一部の健常者を除いて大部分のメンバーが障害のある人で占める「特例子会社」があります。

障害のある人に配慮があるのはやはり、特例子会社だろうと思います。

僕の場合は今勤めている特例子会社での業務は配慮されすぎて仕事に物足りなさを感じてしまいますが、(障害の程度が重い人はこのくらいがいいと思いますが・・・)、逆に一般企業の障害者雇用では、法定雇用率を守ることだけを目的として、障害のある人を管理する人事部の人や直属の上司が全くもって障害に理解がなく、名目だけで障害者枠を設定している会社があると思います。

一般企業の障害者枠は障害のある人が健常者に交じって仕事をするというところに問題があると思います。はたして、周りにいる健常者の同僚や上司が障害のある人の障害の特性を果たして理解しているかどうか疑問が残ります。

障害のある人に無理な仕事をさせてないだろうか?無理な目標設定をさせて多大なプレッシャーを与えてないだろうか?障害のある人に対してきちんと休憩を与えているのだろうか?

また、よく聞くのが、障害のある人が健常者の中で交じって仕事をするため、障害に対しての偏見や、健常者から好奇の目で見られることがあるという事です。

障害のある人を雇用する以上、その障害の事を理解しなければならないし、決して偏見を持ってもいけないし、好奇の目で見るなんてもってのほかだと思います。

僕は就労移行支援事業所で職業訓練を受けていた時、ある会社で実習しました。

その会社は人材派遣の会社で、運営する保育園に保育士を派遣する業務を行っています。

実習生として5人ほどのグループでこの会社で業務をしましたが、この会社に勤める健常者の社員からはなんか白い目で見られるし誰一人挨拶してこない。

それから、健常者の社員について会議の議事録を大勢いる社員にメールで送信するという業務を行ったのですが、この操作がなかなかうまくいかず、この社員から「こんな簡単な事もできないのか?」等と露骨に言われました。

酷いと思いませんか?

以下の表は、ハローワークの障害者雇用のページにあったある企業の障害者枠の求人内容です。

求人情報の種類 一般(フルタイム)
事業内容 アウトソーシンググループにおけるシェアードサービス事業   手話サービス事業
職種 (障)データ入力
雇用形態 正社員
産業 サービス業(他に分類されないものうち他に分類されない事業サービス業
就業形態 フルタイム
雇用期間 雇用期間の定めなし
年齢 不問
就業時間 フレックスタイム制
1)09:00~18:00
2)10:00~15:00
休憩時間 60分
時間外 あり 月平均10時間
賃金 月給
a 基本給(月額平均)又は時間額
161,600円~161,600円
b 定額的に支払われる手当
a + b
161,600円~161,600円
c その他の手当等付記事項
家族手当
賞与 あり 前年度実績 年2回
休日 土 日 祝 
週休二日 毎週
年末年始休暇
夏季休暇
年間休日数 125日
育児休業取得実績 なし
利用可能な託児所 なし 
加入保険等 雇用 労災 健康 厚生 
退職金制度:あり 勤続4年以上
定年制 あり 一律 65歳
再雇用 なし
マイカー通勤 不可
通勤手当 実費支給 上限あり 月額:21,600円 
採用人数 5人
仕事の内容 グループ会社からの委託業務(名刺作成、印刷対応、郵便仕分け等)
入力チェック及び書類整理等の事務
コピーやPDFなどの印刷業務
未経験者歓迎いたします
学歴 高卒以上
必要な経験等 ・一般的なPCスキル(Word、Excel)
 ExcelはIF関数できれば尚可
必要な免許・資格 不問
選考方法 面接 筆記試験
選考結果通知 14日後
応募書類等 ハローワーク紹介状 履歴書→写真添付 職務経歴書 その他(備考欄参照

上の表を見て分かる通り、障害者枠の仕事というと、データ入力、入力チェック、書類整理などの簡単な事務作業が多いと思います。

給料も正社員にも関わらず安いですね。

でもこれが障害者雇用の現実なんです。

障害者がキャリアアップを勝ち取るためには出来る事をコツコツやろう

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こんな状況を打破するにはキャリアアップしかないと思います。

現在は障害者差別禁止法などの法律が制定され、障害のある人に対して採用や昇給、昇格などで差別的な取り扱いをしてはいけないという事になったのです。

経験を積めば、障害のある人でも、他のメンバーの上に立ち、業務進行状況を管理したり、指示を出したり、OJTしたりする事ができるようになるのです。

そうなれば責任は重くなりますが、少なくとも飽きる事も仕事が退屈で眠くなる事もないでしょう。上手くこなす事が出来れば自信もつくでしょうし、仕事が楽しくなってくると思います。

しかし、いきなり経験もない人間を責任のあるポストに就かせるなんていう事なんてありません。そのためにもいろいろな経験を積むことが大切です。

これは障害のあるなしに関わらず言える事です。

障害者雇用制度はまだ始まったばかりで、経営側も障害者の働き方を模索している段階です。障害者の特性に合わせていろいろな業務を用意してもらいたいのですが、それは現段階では無理です。なぜなら、障害者雇用を設けている会社自体が障害者一人一人の特性を理解しきれてないのです。まだ障害者を受け入れる体制が十分とは言えないのです。

まずそのためにも企業の側に障害者に対して最低限実施してもらいたことがあります。

<事前に準備しておくこと>

  • フローに沿ってできるように、作業を分解する
  • 図やイラスト、写真を用いた、マニュアル作成
  • 分解した作業毎に役割を決める(作業分担する)
  • To Doやタスク、進行状況など、すべて可視化する
  • 作業に入る前に必ず、トレーニング・研修を行い、一連の流れを経験させる

発達障害を含む精神障害の雇用の義務化によって、障害者雇用の環境が整備されつつありますが、障害者の特性を企業側が一人一人把握するのは困難です。ですが、最低限の配慮もなされないような会社では働くことはありません。むしろやめるべきです。

こういう会社はただ単に数合わせにすぎません。

就職活動の時研修や面接などで実際にそのを訪問してもその会社の雰囲気はわかりますし、働きだしてからも遅くはありません。

信頼できる会社で日々の業務をコツコツとやって「障害があってもこんな事ができるんだよ」と企業側にアピールしてみましょう。信頼されて業務の幅がどんどん増えてくると思います。

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コメント

  1. ひろこ より:

    カスタマイズ就労希望している者です。フェイスブックの方から来ました。はじめまして!

    記事読ませていただいて、障害者雇用の現実に、やはりそうかと残念な気持ちになりました。

    ADHDの私がこの仕事をやったら、数字のミス連発、仕分けミス、それぞれの仕事をよりよくやろうとカスタマイズして「余計なことするな!」と叱られる、そんな未来しか見えません。最も苦手なことを延々とさせらるなんて!しかも白い目で見られながらとか絶対無理です!

    でも、カスタマイズ就労支援の方と話すと、明るい展望もあります。企業も雇用者もwin-winの就労ができる世の中になってほしいですね。

    • adhd1134 より:

      コメントありがとうございます

      就労活動をされているとのことですが、せっかくの就労活動に水を差すような記事の内容だと思います。就職されて就職後の仕事の内容に期待や夢を馳せていると思いますが、これが障害者雇用の現実なのです。

      私は障害者雇用という世界において自分が感じたことや経験した事をこれからもどんどん書いていくつもりです。

      これからも宜しくお願い致します。