刑法39条を考えよう 心身喪失と心神耗弱は罪に問われない? | よりよく生きるためにADHDと上手に付き合い幸せになる方法

刑法39条を考えよう 心身喪失と心神耗弱は罪に問われない?

刑法39条を考えよう

こんにちは!ADHDのダイスケです。

新潟女児殺害事件について

最近のニュースで特に腹立たしいと言いますか、憤慨した事件がありました。

新潟で小学2年生の女の子が電車にはねられて死亡した事件がありました。ところが遺体を良く調べてみると首を絞められた跡があり、警察は殺人事件と認定して捜査を開始しました。

この事件では、警察は近くに住む20代の男を重要参考人として取り調べし、事件への関与を認めたため逮捕状を請求し、逮捕されました。ひとまずほっとしました。

この男は事件のあった現場の近くで女の子をいたずら目的で連れ回わそうとしたり、通りかかる女の子の腕を引っ張ったりしていたといいます。

刑法39条を考えよう

犯人はどのような意図でこんな残忍な事件を起こしたのか?

おそらく犯人は女の子をいたずらする目的で連れ出し、抵抗されたので首を絞めて殺害し、列車事故に見せかけるか、あるいは、遺体を電車に轢かせる事で首を絞めた分かりにくくし証拠隠滅を図ったのではないでしょうか?

犯人は相当周到な性格なのだろうと思います。それにしても卑劣で残忍で悪質です。また、近隣の住民を恐怖に陥れた事への罪は本当に大きい。

子供を殺すなんて本当にとんでもない。子供は社会の宝です。子供の将来を奪った犯人は絶対に許すことは出来ません。

殺された女の子は犯人に2度も殺されたのです。怖かったでしょう。

大事なお子さんを失った親御さんの心境は察するに余りあります。近隣の同じ年頃のお子さんを持つ方も、犯人が逮捕されない限り安心して子供を外に出せないと思います。

最近はこのように子供を狙った犯罪が増えているような気がします。なんだかわかりませんが欲望を抑えきれない変質者が増えているような気がします。

ところが、もしこんな残忍で卑劣な犯罪を犯した犯人が捕まったとしても刑事裁判で罪に問われずに無罪になる可能性があるとしたら皆さんどう思いますか? 私はそれを一番恐れています。

我が子がこんな無残な殺され方をされたら親御さんはどう思うのか?

無罪なんてとんでもない。殺された我が子と同じ目に合わせてくれ

すなわち極刑です。つまり死刑の事です。被害者の立場からしたらそれは仕方のない事です。

しかし、現実の世界では、無罪になる可能性があるのです。信じられない事ですが・・・

刑法39条

日本にはこんな法律があるのをご存知ですか?

刑法39条を考えよう

ここでいう心身喪失というのはそのような状態の事なのでしょうか?

心神喪失

心神喪失とは、精神の障害等の事由により事の是非善悪を弁識する能力(事理弁識能力)又はそれに従って行動する能力(行動制御能力)が失われた状態をいう。

心神喪失状態においては、刑法上その責任を追及することができないために、刑事裁判で心神喪失が認定されると無罪の判決が下ることになる。

もっとも、心神喪失と認定されるのは極めて稀であり、裁判で心神喪失とされた者の数は平成16年度以前10年間の平均で2.1名である。同期間における全事件裁判確定人員の平均が99万6456.4人なので、約50万分の1の割合となる(平成17年版 犯罪白書 第2編/第6章/第6節/1)。

心神耗弱

心神耗弱とは、精神の障害等の事由により事の是非善悪を弁識する能力(事理弁識能力)又はそれに従って行動する能力(行動制御能力)が著しく減退している状態をいう。

心神耗弱状態においては、刑法上の責任が軽減されるために、刑事裁判で心神耗弱が認定されると刑が減軽されることになる(必要的減軽)。心神耗弱とされるの者の数は心神喪失よりも多く、裁判で心神耗弱とされた者の数は10年間の平均で80.4名である(犯罪白書同上)。

ウイキペディア「責任能力」より引用

要するに精神疾患があって物事の善悪の判断がつかない者に対しては罪を問う事が出来ないとされているのです。

ここでいう精神疾患とは統合失調症、うつ病や双極性障害といった気分障害や、パニック障害といった不安障害、性機能障害、また薬物依存症といった物質関連障害、あるいは発達障害、知的障害、麻薬や覚せい剤などの薬物乱用者、パーソナリティー障害(人格障害)などが含まれます。

犯罪は普通の心理状態では出来ない

考えてみればは通常の心理状態では決して犯罪は出来ないと思います。ましては殺人や強盗殺人、放火などの凶悪犯罪は尚更です。なぜなら、もし犯罪を犯してしまった時、自分はどうなるかを考えるのです。

警察に逮捕され、拘束され、取り調べを受け、裁判を受け、刑務所に入って懲役刑を受け、罪状によっては無期懲役、あるいは死刑になるかもしれません。またそのような刑事罰を受けるだけではなく社会的信用を失って、本人だけではなくその家族も苦しみます。

犯罪者の家族は悲惨です。「あの殺人犯の弟だ」などと後ろ指をさされ非難を浴び、就職や結婚の際に差別されます。

後程詳しく書きますが、ある重大事件の被告の弟がそのような差別にあい自殺をしてしまいました。本人が事件の責任を取ればいいと思うのにその家族が巻き添えになってしまいます。

普通の人なら犯罪を犯したら自分や家族がどのようになってしまうか想像できるため、犯罪には至らないのです。もしそのような衝動にかられたとしても理性で止めます。

そう考えると、特に重大犯罪を犯す者はなんらかの精神の異常をきたしているのではないかと思います。

となると、この刑法39条の規定に従って重大犯罪者はみんな無罪になったり、刑が軽くなったりするのです。(あくまで理屈ですが)被害者感情を考えてみたら、そんな馬鹿な事があってはいけないと思うのです。愛する家族を殺したものに心身の喪失とか耗弱など関係ないのです。

殺された人は2度と帰ってきません。

重大犯罪を犯しやすい人のタイプ

重大犯罪を起こしやすい人はいわゆるパーソナリティー障害が多いと思います。パーソナリティー障害も精神疾患に分類されます。

では具体的にどのようなパーソナリティー障害が重大犯罪に結びつきやすいのか調べました。

パーソナリティー障害とは性格の著しい隔たりの事です。歪んだ性格によって自分自身、そしてそれにかかわる周囲の人に多大な迷惑をかけたりします。それだけでは足らず犯罪にまで発展してしまうケースが多いのです。

犯罪を起こしやすいパーソナリティー障害の形態
  • 反社会性人格障害
  • 自分さえよければいい。自分さえよければ他人はどうなってもよい。攻撃的ですぐ怒る。良心がない。こういうタイプの者が一番凶悪な犯罪者になりやすいと言われている

  • 境界性人格障害
  • 感情が激しくわがまま。怒りを抑えられない。自分が見捨てられるのを極端に恐れる。このため、人を操り自分に興味を持ってもらおうとする。

  • 自己愛性人格障害
  • ナルシスト。自分だけが素晴らしい人間だと思っている。自分が成功しないのは他人のせいだと思う。そのため他人に対して攻撃的になる。

  • 演技性人格障害
  • 目立ちたがり屋。他人からの注目を常に浴びていたい。度が過ぎて犯罪で注目を集めたいと思ってしまう。

  • 妄想性人格障害
  • 自分以外の他の人を信頼できない。自分に自信がないのか、他人が自分の事を攻撃してくる、利用する、危害を加えるといったありもしない妄想に囚われる。自分が攻撃されたと感じると恨みを持ち、攻撃する

パーソナリティー障害のある人は幼少期に親の愛情に恵まれなかったり、家庭が貧困でろくな教育を受けられなかったとか成育歴に問題がある場合が多いので同情すべき点があるのですが、それが統合失調症や双極性障害などの精神疾患と複雑に結びついて普通の人間には考えられないような行動を起こしてしまう事があるのです。

裁判における弁護側の主張に刑法第39条が良く使われる

このような殺人や放火など凶悪で重大な犯罪の刑事裁判において、弁護側は罪状を軽くしてもらうために被告人を弁護する理由として刑法第39条の規定を良く持ち出します。

覚えている方も多いと思いますが、2008年に東京の秋葉原で連続通り魔事件が発生しました。

あの事件では17人が被告(当時、現在は死刑囚)の運転するトラックにはねられたりナイフで刺され、うち7人が死亡、10名が負傷しました。

この事件でも、一審の東京地裁での死刑判決を不服として控訴し、東京高裁での控訴審で弁護側は「被告は犯行時、精神障害があり心身喪失あるいは耗弱状態だ」と言って死刑を回避するように主張しました。

2014年(平成26年)12月18日、最高裁判所第一小法廷(桜井龍子裁判長)で、上告審口頭弁論公判が開かれた。弁護側は「被告は事件当時、心神喪失もしくは心神耗弱だった疑いがある。死刑判決は破棄されるべきだ」と主張、検察側は上告棄却を求めて結審。

秋葉原通り魔事件

この事件は結局上告され、最高裁判所の判決で弁護側が主張した「死刑回避」は認められず結局死刑になりました。まあ、当然ですね。

弁護士の仕事は被告人をなんとか無罪にしたり、有罪であっても罪を軽くする事です。そのためどんな凶悪事件でも刑法39条の規定を持ち出して来て刑の消滅あるいは減刑を主張してきます。

このような重大事件の裁判のニュースを聞くと毎回のように気分が重くなります。

またつい最近でも埼玉県熊谷市で住宅に次々と侵入し小学生2人を含む6人を殺害したペルー人の男に死刑判決が下されました。

当然の結果です。

許せないのは、この事件でも弁護側が被告が犯行時に統合失調症による心身喪失状態にあったとして無罪を主張していたという事。

かけがえのない6つの命を奪っておきながら、心神喪失状態を主張すれば、罪を逃れられると弁護側は思ったのでしょうか?

統合失調症による心神喪失状態で犯行に及んだと主張していますが、統合失調症の人は皆、このような恐ろしい犯罪をおこすのでしょうか?

この事件の弁護側の主張は統合失調症のイメージを悪くするものだと思います。私自身は統合失調症の当事者ではありませんが、職場では統合失調症の人が何人かいます。

みないい人です。統合失調症は人を殺すことの善悪の判断がつかなくなるものなのでしょうか?

このような弁護側の主張は発達障害や精神障害者への差別や偏見を助長しているのではないかと思うのです。

 

精神疾患を抱える者に対して社会は支援するべき存在 だがいくら精神疾患を抱えていても殺人や放火など凶悪な犯罪者に対しては保護する必要なし

精神疾患を抱える人・・・統合失調症やうつ病、双極性障害。あるいは発達障害や知的障害。生きづらさを感じ、日常生活や仕事などでも抱える障害や疾患により日常生活や社会生活に支障があるような人たちです。

これらを抱える人は社会から支援を受けるべき存在です。

支援の具体的な方法が障害者年金や生活保護、就労支援だったりするわけです。

しかし、なんの罪もなく抵抗できない子供を殺したりする人間は人間以下の存在です。そんな人間はいくら精神が喪失あるいは耗弱していても凶悪犯罪者には変わりがないのです。この法律によって保護する必要はないと思います。

裁判によって心身の喪失または耗弱が認められて無罪になったり軽くなったりするのはレアケースです。。しかしこの法律の条文が存在する限り、ゼロではありません

↑この法律(刑法)の規定に私は疑問を感じますが、皆さんはどう思いますか?

私は軽微な犯罪にのみ適用すべきで、取り返しのつかない重大犯罪においては、この法律の条文は適用すべきではないと思います。

いくら精神疾患を抱えていてもそれが刑罰を免除される理由にはならず厳正に処罰されるべきだと思います。