自閉症スペクトラム障害のある人とのコミュニケーションの取り方について考える | よりよく生きるためにADHDと上手に付き合い幸せになる方法

自閉症スペクトラム障害のある人とのコミュニケーションの取り方について考える

こんにちは!ダイスケです。

発達障害のある人とのコミュニケーションの取り方について考える

自分が発達障害ADHDなので、発達障害の事をもっと知ってもらいたいと思いこのブログを書いています。そして記事を書きあげるとフェイスブックの自分のタイムラインに投稿しています。

そしたらありがたい事にフェイスブックのメッセンジャーに相談が寄せられてくる事があります。

一番多いご相談は「発達障害の家族がいるのでどのように接したらいいか分からない」というものです。

僕は自分自身発達障害であり、発達障害のある人の気持ちもわかるし、僕の家族の中にも発達障害のある人がいるのでどのように接したらよいかよくわかります。

家族や友人に発達障害のある人がいた場合、どのように接したらいいか、どのようにコミュニケーションを取ったらいいのか、僕自身の経験からこの記事を書いていきたいと思います。

発達障害のある人とのコミュニケーションの取り方について考える

発達障害があると、その人とはコミュニケーションを取る事が難しいと感じる事が多いと思います。

まずはおさらいから。発達障害にはどのような種類があるのか?

発達障害の種別
  • ADHD
  • 自閉症スペクトラム障害(高機能・低機能)
  • 学習障害

発達障害は大まかに以上の3つに分類されます。

そのうち、この中で最もコミュニケーションがとりづらいのは自閉症スペクトラム障害だと思います。

先ほど僕の家族の中で発達障害の人がいると書きましたが、僕の父親がかなり重い自閉症スペクトラム障害です。未診断ですが、普段の言動を見たら、間違いありません。コミュニケーションがとりづらくて仕方がありません。

自閉症のある人とのコミュニケーションは難しい

自閉症のある人とは会話が成り立たない

自閉症スペクトラム障害のある人と会話をしていると、とんちんかんな答えが帰ってきたり、相手の話を聞いてすぐにその話に応じて適切な言葉がなかなか出てきません。全くといっていい程話が噛み合いません。

うちのおやじがまさにそうです。

おやじは会話の途中で黙ってしまうという事もあります。こいつは人の話をちゃんと聞いているのかといつも思います。

うちのおやじはしかも吃音症。なにか言葉を発しようとするとどってしまいます。つっかえつっかえして言葉がスムーズに出てこないので何を言いたいのか全く分かりません。

何故人間が会話ができるのか考えてみましょう。

私たち人間が会話が出来るのは、相手の話をきちんと聞いて相手の話を頭の中で一時的に記憶して相手の意図をくみ取って理解する事が出来るから、会話相手の意に沿ってその場その場で臨機応変に頭の中で言葉を選び発言するする事が出来ます。

ところが自閉症スペクトラム障害がある人はこれが出来ないのです。

自閉症スペクトラム障害のある人は「相手の話をきちんと聞いて相手の話を頭の中で一時的に記憶する」という事が苦手なのです。

このように会話相手の話の内容を一時的に記憶するという事を「ワーキングメモリ」といいますが自閉症スペクトラム障害のある人はこのワーキングメモリの性能が普通の人に比べて著しく低くて狭いのです。

うちのおやじなんかは話を聞いていないというよりも聞いているのですがこちらが話している話の内容が頭に残らないから、次に何を話していいのか分からず、会話が噛み合わないか、全く頓珍漢な答えが返ってきたりするのだと思います。

コミュニケーションが苦手 人と関わろうとしない

自閉症スペクトラム障害がある人は総じてコミュニケーションが苦手で、人と関わろうとしません。

なぜ、人と関わろうとしないのか?

自閉症スペクトラム障害は生まれつきの脳の機能障害でそのしくみや原因はよくわかっていませんが、自閉症スペクトラムの「人と関わろうとしない」というのは、ワーキングメモリの働きが極端に悪く会話の内容を覚えられないから、何を話していいのか分からず、人と接したりコミュニケーションを取る事にものすごい恐怖心があるのではないかと思います。

自閉症スペクトラム障害がある人が仕事をするとなると、コミュニケーションが必要な業務には向かないと思います。一人でコツコツとやれるような仕事が向いていると思います。

しかし、高度に発展した現在の日本では、コミュニケーションが不要な仕事などほとんど存在しません。したがって自閉症スペクトラム障害がある人の就労には極めて困難が伴います。

限定されたこだわり 興味のある事 好きな事なら延々と話す

自閉症スペクトラム障害があると、普通の会話ができないくせに、自分の好きな事になると延々と話す傾向があるようです。

うちのおやじは普段は全く自分から話そうとせず、無口なんですが、趣味の盆栽の話になると夢中になって、得意になって話す。それはまるで演説です。

父親は家の前に盆栽を飾っていますが、通りすがりの郵便配達員などが、盆栽をいじっているおやじに「盆栽いいですね」等と声をかけると得意になって盆栽の話を一方的に話し続ける。相手はただ聞くだけで、会話が成立していません。

うちのおやじが興味のある事は盆栽だけで、糖尿病で体力が弱って痩せ細って体重が30kgしかなくて立って歩くことも難しくいつもは部屋で寝ているだけなのに、その体になっても外に出て盆栽に水をやりに行こうとする。

このように自閉症スペクトラム障害があると、興味の幅が限定されそれに深くこだわり追求しようとする傾向があるのです。

曖昧な言葉が理解できない

自閉症スペクトラムのある人は曖昧な言葉が理解できません。字面通りの解釈をしてしまいます。

従って冗談も通じません。冗談を全て真に受けてしまいます。

夫婦や家族の会話というのは時として冗談を言い合いながら楽しくするものです。ところがうちのおやじなんかは、その冗談が通じず怒りだしてしまいます。これだと全く会話が盛り上がりません。

うちの家族だけでなく、自閉症スペクトラム障害の当事者がいる家族なら皆さん同じだと思いますがいかがでしょうか?

マイルールへのこだわりと変化についていけない 想定外の事が起きるとパニックを起こす

自閉症スペクトラムのある人にとって変化は最大の敵です。自分の周囲に何か変化が起きると不安や動揺が起きる。例えば家の中の家具の配置が少し変わっただけでも、自閉症スペクトラムのある人にとって大きな不安をもたらし、パニック状態もしくは自尊行為に及ぶ場合があります。

うちのおやじ服装に関して全く無頓着 何日も着替えず同じ服を着たりします。周りの人にどう思われようが関係ない。気に入った服を毎日来ている。汚い話だが下着も替えようとしない。

また風呂に入りません。何日も風呂に入らなくても平気です。

自分が発する体臭などが周りの人にどれだけ迷惑をかけるのか全くかが分からないのか、また汗などで体がべとべとしているのが鈍感で感じないのか、全く自分から風呂に入ろうとしない。家族の者が「いい加減風呂に入れ」と言われやっとしぶしぶ入るのです。

家族から見れば、毎日同じ服装をしていたり、風呂に入らなかったりするのは不潔で不快なのでやめてほしいと思うのですが、オヤジにとってそれがこだわりであり、マイルールなのです。

オヤジの事を話しましたが、だれにもこだわりがありますがそれが『常同行動・強迫行為・パターン行動』にまで発展すると自閉症スペクトラムの疑いが出てきます。

うちのおやじのようにそのこだわりが他者を不快にさせたり排除させたりし、自分以外の者を受け付けない自分だけの世界を築くようになり誰も寄せ付けなくする事があるのです。

しかも、それを注意すると、自分が何で注意されているか分からず逆切れしたり、パニックになったりしますから手に負えません。

馬鹿で結構!俺なんか死ねばいいんだろ

平日の本業の他に副業アルバイトをしているレンタカー屋にもそういう人がいます。

彼は店長の指示を聞かずに自分勝手に仕事をしています。他の従業員が店長の指示に従って仕事をしているのに、その人は自分のルールがあるのか、他の従業員がやった事を自分流に治してしまいます。

店長曰く「やつはこの店のがん細胞だ」

その人は自閉症スペクトラム障害かどうかわかりませんが、言動を見る限り間違いありません。

自閉症スペクトラム障害があると自分以外には興味なし。無関心

フェイスブックのメッセンジャーにご相談をされてきた方もそうですし、うちのおやじもそうですが、自閉症スペクトラム障害のある人はとにかく自分本位で家族の事などそっちのけで自分の好きな事、興味のある事に熱中してしまう傾向があるようです。

自閉症スペクトラム障害のある人は、他の人への関心がありません。また、自分が好きな事に熱中してしまうよう事に対して家族がどう思うのかを想像する事が苦手って言いますか出来ないようです。

フェイスブックのメッセンジャーにご相談されてきた方の旦那さんも自閉症スペクトラム障害があるようで、休みの日には家族そっちのけで朝早くから釣りに出かけてしまい、夜遅くまで帰ってこないそうです。

奥さんからしてみれば、まだ幼い子供がいるので子供の面倒を見てもらいたいし、家事も手伝ってもらいたいし、釣りに行って旦那さん一人で遊ぶよりも子供たちと遊んでほしいのですが、旦那さんはそんな事はお構いなし、話を聞いてみると旦那さんは家族に興味がないのかと思ってしまいます。

我が家でも、うちのおやじは全く子育てに興味がなく、会社から帰ってきたらご飯を食べて黙ってテレビを見て寝るだけ。

僕は幼少期の頃から、まともに父親と会話した記憶がない。子供の事はほとんど全て妻(私の母親)任せ。普通の親なら自分の子供に対して愛情をもって接し、成長を見守る。だが、父から愛情を感じた記憶がない。幼少期に私の父に抱かれた記憶もないし、そのような写真も残っていません。

家族といえど自分以外の事に興味・関心がないのは人と接する事への恐怖心からきていると僕は思います。

自閉症スペクトラム障害のある人への接し方

コミュニケーションのとりづらい自閉症スペクトラムのある人に対してどのように接したらいいのでしょうか?

まとめてみました。

  1. 言葉が分からない時は絵や写真で示す。
  2. 自閉症スペクトラムの人はワーキングメモリの働きが少ないのか、言葉を耳で聞いて情報を記憶して整理する事が苦手で、言葉よりも字や写真を見せてあげた方が理解が早いと思います。いわゆる聴覚有利です。

    もし、旦那さんや奥さんのどちらか一方が自閉症スペクトラム障害がある場合、夫婦の間での普通の楽しい会話は諦めた方がいいでしょう。うちでも、父親と普通の会話をするのは諦めています。

    買い物に行ってほしいとか、掃除・洗濯をしてほしい時、口頭で曖昧な指示をしたのでは全く理解しないので、何をしてほしいのか具体的な指示を出すことです。

    買い物に行かせる場合は買ってきてほしい物のリストをメモに書いて渡す、掃除の手順を書いたメモを部屋のあちこちに貼る。とにかく言葉じゃなくで文字を見せる事です。

    口頭で普通に会話しようと思っても会話ができないので、日常会話をしようと思ったら携帯端末ラインのやり取りをするのもいいと思います。ラインは言葉じゃなくて文字だから

  3. 注意する時はなるべく穏やかにする。決していう事を聞かないからと言って怒鳴ったりしてはいけない。
  4. 自閉症スペクトラム障害がある人と接する場合、こちらのいう事に対して聴く耳を持たず何度も注意しても直らない場合が多いのです。

    こういう時は決して怒鳴らないで下さい。

    うちの母なんかは何べん注意してもわからない父親に対して常にイライラして怒鳴ります。でもこの「力づくでなんとか分からそうとする」のが自閉症スペクトラム障害の当事者にとって想定外の事でありパニックの原因となります。

    怒鳴ったりすると逆に意固地になり、ますます自分の殻に閉じこもるようになります。これは子供でも大人でも同じです。穏やかに注意してあげてください。

    自閉症スペクトラム障害のある人とのコミュニケーションの取り方

  5. うまくできたときは褒めてあげる
  6. 自閉症スペクトラム障害のある人は褒められた経験があまりありません。褒める事によって自信をつけさせることが出来ると思います。

まとめ

この記事は自閉症スペクトラム障害の当事者が読んだら怒ってしまうような内容だと思います。

自閉症スペクトラム障害のある人が家族や会社の中にいると本人(当事者)よりも、周りの人が疲れてしまうのです。

しかし、自覚のない自閉症スペクトラム障害のある人ほど、知らないうちに家族とか職場の同僚とかを疲れさせてしまうのです。
自閉症スペクトラム障害は周りの者を不幸にする危険性も秘めているのです。

家族や職場の同僚など周りの人が当事者にどう接したらよいのか分からず、そのことがストレスの要因になりうつ病などの二次障害を引き起こす。これをカサンドラ症候群つまり本人だけでの問題ではないのです。

ですから、自閉症スペクトラム障害についてもっとよく勉強する必要があると思いますし、接し方もよく考える必要があると思うのです。

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