乳幼児から分かる自閉症のサインと保護者の対処の仕方

乳幼児から分かる自閉症のサインと保護者の対処の仕方①

自閉症とは何か?

自閉症とは先天的な脳の機能障害である

乳幼児から分かる自閉症のサインと保護者の対処の仕方

乳幼児から分かる自閉症のサインと保護者の対処の仕方

自閉症とはアメリカの小児精神医レオ・カナーが提唱した「言葉の遅れ」「対人関係の障害」「こだわり行動」という行動特性を持つ障害の総称である。決して珍しくはない。高機能自閉症やアスペルガー症候群をこのカテゴリーに含めると全人口の2%はいるといわれている。

詳しい事はまだわかっていないが、自閉症をはじめとする発達障害は先天的(生まれつき)の脳機能障害である。したがって、当事者の努力しだいでなんとかなるものではなく、決して「努力が足りない」「だらしがない」「なんとかしろ」と言われても本人にとってはどうにもならないのである。

自閉症スペクトラム障害を取り巻く現状と問題点

発達障害の中でも対人関係に問題のある自閉症スペクトラム障害。特にこの障害を抱える方は「言葉の遅れ」「対人関係の障害」「こだわり行動」という特有の特性によって、周りの人たちにまで誤解一緒に暮らし支えていく家族や職場の人など周囲の人達に対してもいい方が悪いが迷惑を与えてしまう。

日本では、自閉症やその他発達障害に対しての理解が進んでいないのか、保護者にとって「発達障害のある子をどう育てていいのか?」という事が深い悩みの種になるし、発達障害を学校など周囲にカミングアウトする事によって色眼鏡で見られ、偏見や差別を受ける事がある。カミングアウトしていいものなのか本当に保護者にとって悩ましい事である。

大人の自閉症スペクトラム障害の症状と本人と周りの人の生きづらさ

自閉症スペクトラム障害を抱えたまま何の対策をしないまま大人になってしまたら、どうなるのだろうか?

私の父親の例

このブログの作者である私の父親も、未診断だが典型的な自閉症スペクトラム障害と思われる症状がある。父親の存在を否定するわけではないが、自分の意表示がうまく出来ないので、何を考えているのか分からないところがある。私や母が父に対して「~を~してほしい」と言ってもその意味を理解しているのか、全く伝わらない。全くとんちんかんな行動をすることがある。

うちの母は、何を言ってもわからないおやじに対して怒鳴り散らし、常にイライラしている。力づくで分からそうとする周りの者の対応が当事者にとってが一番悪いと思うが、一番いい方法は相手にしない事である。家族として悲しいですが。
自分もおやじに対して全く相手にしていないです。

曲がりなりにも私の唯一の血を分けた父親なのである。息子として実に悲しい。

私の父の症状

以下は私の父親の症例である。自閉症スペクトラム障害がある人が全て私の父親と同じような症状があるわけではないが参考なまでに読み進めて頂きたい。

       

  1. 自分以外の事に全く興味を示さない。たとえ家族でも、自分の子供に対しても
  2. 父は家族に対して積極的に話しかける事はない。全く会話がないのである。普通は何気ない日常の事が会話の種になるのだが、どうやって話したらよいのかわからないのだろうか?私が幼い時から現在に至るまで家にいればただテレビを黙ってテレビを見ているだけである。

  3. 自分が小さい時から今に至するまで父親の愛情を感じたことがない
  4. 幼少期の頃から、まともに父親と会話した記憶がない。子供の事はほとんど全て妻(私の母親)任せ。普通の親なら自分の子供に対して愛情をもって接し、成長を見守る。だが、父から愛情を感じた記憶がない。幼少期に私の父に抱かれた記憶もないし、そのような写真も残っていない。

  5. 何か気にかけてもらったという記憶が一切ない。
  6. 普通の父親なら息子が成長する次第に何か壁にぶつかったとき、良き相談相手になるものである。しかし我が父の場合は、私の話を聞いているのか理解できているのか分からないが、何か相談事をぶつけてもとんちんかんな答えが返ってきたりして全く相談相手にならないのである。

        

  7. 服装に関して全く無頓着 何日も着替えず同じ服を着たりする
  8. 服装に関しては全く無頓着。周りの人にどう思われようが関係ない。気に入った服を毎日来ている。汚い話だが下着も替えようとしない。

  9. 風呂に入らない。何日も風呂に入らなくても平気
  10. 自分が発する体臭などが周りの人にどれだけ迷惑をかけるのか全くかが分からないのか、また汗などで体がべとべとしているのが鈍感で感じないのか、全く自分から風呂に入ろうとしない。家族の者が「いい加減風呂に入れ」と言われやっとしぶしぶ入るのである。

  11. 自分以外の事に全く興味を示さない
  12. わが父が興味があるのは趣味の盆栽のみ。それ以外には全く興味を示さない。家族が悩んでいようと全て他人事のように関心を示さない。

  13. 普段は全く無口だが、何かしゃべる時は会話が一方通行
  14. 普段は全く自分から話そうとせず、無口なのだが、趣味の盆栽の話になると夢中になって、得意になって話す。それはまるで演説である。

    父親は家の前に盆栽を飾っていますが、通りすがりの郵便配達員などが、盆栽をいじっているおやじに「盆栽いいですね」等と声をかけると得意になって盆栽の話を一方的に話し続ける。相手はただ聞くだけで、会話が成立していない。

  15. しゃぺるとうまく言葉が出てこない
  16. 父はしゃべるのが苦手である。どもってしまうのである。父親の頭の中で言おうと思った言葉がパッと出てこないのである。たとえば挨拶をするにしても「お、お、お、お、おはよう」ってなるのである。

  17. 全く空気を読めない
  18. 全く空気を読めず、その場の空気をわきまえない行動が目立ちます。先日も、夕食時、汚い話だが夕食を食べ終わったあと、入れ歯を取り出し、食べかすを取ろうした。その行為によって周りの人(といっても家族。僕と母親)がどれだけ気持ちの悪い思いをするかどうかまるで分っていない。

  19. 自分の意思表示が出来ない
  20. おやじは糖尿病である。糖尿病がひどくなると食欲が落ち、みるみるうちにやせ細っていく。おやじは食事を受け付けないのだが、母親が作った食事を無理やり食って、すぐに吐く。メシが食えないなら今日は食えないと一言言えばいいのだが、全然、、自分の意志を発することが出来ない。ただ、黙っているだけ。「今日はメシが食えない」の一言が言えない。

  21. 自分の行動パターンがあってそれしかできない。何回言ってもわからない
  22. また、いつも食事の時、座椅子に深く腰掛けるのはいいが、普通は食べ物が下に落ちないように上体をテーブルのほうに近づけるが、何べん注意してもこれが出来ず、体とテーブルが離れたまま。人がしつこいくらい注意しても、また同じ行動を取るのである。

  23. すぐにパニックになってすぐにキレる
  24. おやじは、本人にしかわからない行動パターンが頭にこびりついてそれしかできないのだろうか。普通の人から見ればおかしいと思うので我々家族は注意します。何べん注意しても全く改善しようとしないのでこちらもイライラして本人に対してつらく当たってしまう。

    そしたら、すぐにパニックになり、切れてしまう。大きな声で「馬鹿で結構!」などと怒鳴り散らしたりする。

        

  25. 勝手に外出して、帰りが遅くなろうとも全く連絡をよこさない
  26. わが父は電話一つかけられない。現在80歳になるが、生涯自分から電話をかけたことはないのだろう。「散歩に行く」と称して勝手に外出する。すぐに帰ってくればいいのだが、道に迷ったりして帰ってくるのが遅くなる時も家に電話一本よこさない。

    午後3時ごろに出かけ、夜11時にもなっても全く本人から連絡がない。そしたら糖尿病で体力が落ちているため、低血糖でふらついて頭をぶつけ、救急車で病院に運ばれていた。

  27. 本人全く自覚はない
  28. 本人は全く自覚はなく、のんきなものである。周りの人間がどれだけ神経をすり減らし、接しても。つまり本人は自分が普通の人間でなんとも思っていないと思う。いう事を理解できていないのでいくら周りの人がなにかガミガミ注意しても「また怒ってる。うるせーな」ぐらいにしか思っていないだろう。右から左である。

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父と母はお見合い結婚で、大した付き合いもなく親の言いなりで急いで結婚したらしい。もし結婚相手が自閉症スペクトラム障害を持っていたら結婚生活は大変なことになる。こういう人はおそらく、適職につけば職業人としては大成するかもしれないが、家庭人としては失格である。

父親の仕事は旋盤工である。職人であり、あまり他の人を相手にするような仕事ではない。だから定年まで仕事をすることが出来た。ただし、昇進して管理職の立場になれば、部下をコミュニケーションの力でまとめ上げ成果を上げる必要が出てくるが、父の場合は定年まで平社員で一切昇進することはなかった。つまりずっと職人のままだった。

自閉症スペクトラム障害は本人だけの問題ではない。

例として私の父の事を書いたが、このように、自閉症スペクトラム障害は何も対策を取らずに放置していると、いろいろな問題が起きてくる。

障害の程度にもよるが、社会不適応でひきこもりになったり、職に就けたとしたとしてもその幅は限られてくる。

これだけなら本人の問題である。しかし、自閉症スペクトラム障害は周りの者を不幸にする危険性も秘めている。

家族や職場の同僚など周りの人が当事者にどう接したらよいのか分からず、そのことがストレスの要因になりカサンドラ症候群やうつ病などの二次障害を引き起こす。つまり本人だけでの問題ではないのだ。

次ページから、具体的に自閉症は幼少期にどのようなサインがあるか。それによって保護者がどのような対策をとっていけばいいのか具体的に述べていく。

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自閉症とは何か 乳幼児からの自閉症のサインと保護者の対処の方法②

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